「ふむ。この作戦は決行でいいだろう。こっちは……ダメだな。これでは構成員に逃げられてしまうぞ」  チサトは、王都にある警察騎士団本部の団長室で仕事をしていた。  団長の仕事の一つとして、立案された作戦書に目を通し、決行を許可するか、否かを判断する仕事があった。  彼女は今、机の上にある二枚の作戦書のうち一枚には許可のハンコを、もう一枚には不許可のハンコを押し、改善するべきところに印をつけている。 「ここと……、ここだな……。これを改善すれば……」    書類に目を通しているチサトの目は真剣そのものだった。  しかし……。  その瞳の奥には意識の光が見えず、空虚な瞳をしていた。  そう。  彼女の肉体は洗脳人格の支配下にあった。  オークションの後、チサトと精鋭たちはその身柄を返され、洗脳人格のまま日常生活を送っている。  シャドウの本拠地強襲任務は、構成員は確保できなかったが、施設の破壊は完了という、一部の目標の達成として報告していた。  一部の精鋭たちは購入者の意向の元、昼も夜の洗脳人格下で生活し、シャドウがムラサメ王国を支配する時までその肉体を愉しむことはなかった。  また一部の精鋭たちは洗脳人格のまま、夜の営みを購入者にさせられ、慰み者として扱われていた。  そして残りの一部、チサトも含む者たちは夜、購入者たちによって表の人格に戻され、肉体だけでなく、その精神まで堕とそうと調教を施そうとされていた。 「……」  仕事が終わり帰宅したチサトだが、すぐさま人目を盗んで家を出て、彼女は外出した。  その行き先はチサトをオークションで落札した軍務大臣、ドウジ・ミカゲの別邸であった。  別邸は大臣を務めるドウジの屋敷からすると小さいが、一般家庭からすると十分に大きい。敷地は背の高い鉄柵と木々で囲われ、周囲から見られないような外観になっていた。全ての窓のカーテンも閉められており、隙のない様相だった。  そんな別邸にチサトは持っていたカギを使って門を開き、玄関へ続く道を素早く通り抜け、玄関へ到達した。チサトはこれまたカギを使って別邸の中へと入り、一直線に書斎へと向かった。  書斎には壁に沿うように背の高い本棚があり、高い場所の本を取るハシゴに、本を読むための机と椅子がある。  チサトは書斎に入って左にある本棚の一冊の本を取り、その奥にある小さなスイッチを押した。再び本を戻し、その本と反対側にあった本を取り、また奥にあったスイッチを押す。すると、本棚が重々しい音を立てながら後ろへ下がり、左右に開かれる。  秘密の扉だ。  チサトは躊躇いなく扉の中へと入り、下へと続く階段の壁にあったスイッチを押して階段を下りて行った。彼女の背後では再び重々しい音を立てて扉が閉まっていった。   「む……。やっと来たか」  階段の先には鉄製の扉があり、カギを使って開く。開いた先には豪勢な部屋があった。  壁際にはボトルに入った酒が並べられた棚といくつもの引出しのある棚や、ツヤツヤした机にふかふかのソファに大きなベッドもあった。ベッドの近くにはキャスター付きのテーブルがあり、何かしらの道具が整列している。部屋を照らす照明はピンクや紫色など、部屋をわずかに照らす程度の光量だが、どこか淫靡な雰囲気を醸し出していた。  そしてソファにはこの別邸の主である、軍務大臣ドウジが座っており、チサトが入ってくると立ち上がった。  チサトは扉にカギを閉め、ドウジの前に進み、止まり、ビシッと直立不動の体勢をとった。 「……」 「ふふっ、ここまで近くで見るのは初めてだな。やはり美しい」  ドウジはチサトの顔の間近まで近づいて、その端正な顔を舐めまわすように見つめた。  ハーフアップに編み込まれた金髪の後ろ髪を触れ、サラサラと髪を流しながらふわりと漂うシャンプーの匂いを嗅ぐ。 「この肉体も——」  ドウジはチサトの背後から、その豊満で素晴らしい形をした乳を揉み、下から掬う。 「今は私のものだ。……さて」  ドウジはチサトの正面に立ち……。 「全裸になれ」    そう命令した。 「了解した」  チサトは淡々と答えて少しのよどみなく騎士服を脱ぎ、ブラジャーを、パンツを脱いだ。 「はぁ……、なんと素晴らしい」  程よく引き締まり、熟練の騎士であるのに傷一つない肉体。呼吸に合わせてかすかに上下する、ついつい目線を向けてしまう肉体とのバランスの取れた豊満な乳房と桜色の乳首。軽い手入れしかしていない程よく生い茂った陰毛に、かすかに黒ずみながらも美味しそうなピンク色の肉を見せるヴァギナ。よく引き締まりつつも触れれば沈み、程よい弾力で反発する尻。細すぎず太すぎない腕と肉厚で女性らしいふともも。  35歳という熟れつつもまだまだ若い部分を併せ持った、魅力的な肉体にドウジは興奮を抑えることができなかった。 「さて、早速堪能したいところだが、まだ我慢だな。その改造された肉体と同様に、俺直々にお前を淫乱に堕としてやろう」  ドウジはチサトを調教するために、彼女へある命令を下した。  それから数分後……。 「ふむ……。素晴らしい恰好だ」  チサトは天井にあるフックにかけられた縄によって吊り下げられていた。  彼女は土下座をするように膝を大きく曲げたまま脚が開かないようにバンドで拘束され、ドウジに向かってその肉付きのよい堂々と張った尻を突き出し向け、豊満な乳は垂直に垂れている。腕は背中の方へ回され、交差させれた状態で縛られていた。その無様な格好のせいで、閉じられた肉華は無理やりその花弁を左右に開かれ、尻穴も呼吸に合わせて緩く開閉を繰り返している様子をドウジに見せつけてくる。  首には首輪が嵌められ、首輪と腕の縄、脚のバンドから伸びる縄が三角形を作り、天井のフックにかけられた彼女を吊るす縄にまとめて結び付けられている。  道具が整理されているキャスター付きテーブルも彼女の近くに移動しており、それがこれからの調教に必要な道具だと察せられた。 「"裏と表を反転させろ"」  ドウジははっきりとした口調でそう言うと、チサトの瞳に意識の輝きが灯る。  洗脳人格と表の人格が切り替わったのだ。 「——うぅ……。くっ……!! 大臣っ!! 貴様っ!!」  チサトは後ろを振り返ることはできないが、それでも語気を強めた言葉を放った。  洗脳人格下で過ごした時間の記憶は表の人格にもあった。  洗脳を施されたこと。オークションで軍務大臣ドウジに落札されたこと。すべてを記憶している。 「やはり膿は早く取り除くべきだった!!」  そう後悔しても遅い。  何かしらの悪事を働きながらも、それを放置したのは……、男だからと心のどこかで侮っていたのは自分自身の失敗だからだ。 「ふふっ……。チサト。これからお前に調教を施す。お前は必ず俺に屈服し、俺の奴隷となる」 「ふざけるな!! 誰が貴様なぞに屈服しはせんぞ!! 貴様は必ず私が殺す!! そしてシャドウも壊滅させる!! 騎士団長の名にかけて!!」 「もはや洗脳を施されたお前には無理な話だ。お前は一生、シャドウの奴隷であり、俺の奴隷でもある。まぁ、問答はここまでだ。調教を開始するぞ」  ドウジはテーブルの上にあった——先はあまり長くなく、ただ穴を拡げさせるためを目的にした——クスコを手に取り、チサトのヒクヒクしているアナルに挿入して開いた。クパリと開かれたアナルからはその中がよく見える。  そしてドウジはテーブルの上にあった血管のようなものが浮いている卵のような球体を手に取って、命令の言葉を呟いた。   「"強く気持ちがいいところは気持ちがいいと正直に言え"」  その球体はコントローラーの役割があり、洗脳工程の際に首筋に埋め込まれた極小サイズの受信機が魔力の波長を変換させて呟かれた言葉を実行させる。 「よし。まずはケツマンコだ。お前は特にここが弱いと説明書にはあったのでな」 「説明書……だと……。ふざけた真似を……!!」  洗脳工程の際にチサトの身体の隅々まで調査されており、オークション落札者には簡単にではあるが弱点などが記された説明書が配られていた。   「性感帯には人によってよく感じる場所がある。例えば乳首。表面を擦ってやる方が気持いいというやつもいれば、根本の方を摘まんだ方が気持がいいというやつもいる。それはマンコやケツマンコも同様だ。手前や奥という簡単な部分だけではない。手前と一緒に奥を弄る。奥を3秒弄って手前を弄るなど、組み合わせによってより深く強烈な快楽を感じるやつもいる。それを確かめるのがこれからの調教だ」  チサトはドウジが作業しやすい高さに吊り下げられている。ドウジはテーブルから細く長い先端が丸いマドラーをそれぞれの手に取り、チサトの開門された菊門の中を弄りだした。 「ここと……ここはどうだ。ふむ……。ここは……。この刺激はどうだ……。この組み合わせは……」 「ふ……んふぅ……ふっ……、くっ……、んぅ……」  ドウジはチサトのケツ穴を好き勝手に刺激する。  ある一点だけを弄ったり、ツンツン、グリグリと弄ったり、奥と手前を弄ったりするなど、様々な組み合わせでアナルを確かめている。   (くっ……!! 肉体改造のせいで……、んぅうっ……。感じてしまうな……、クソ!!)    強烈な快感は感じてはいないが、弱弱しくも確かな快楽を感じていた。もっと弄ってほしいとつい思ってしまうような焦らすような弱い快感。アナルの中がヒュクヒュクと蠢きだし、分泌されだした腸液がドラマーと触れ合ってヌチヌチと音を奏でだす。  そしてマドラーが菊門付近を弄っていた際に滑ったのか、ニュルッとマドラーが尻穴奥まで滑っていった。  するとゾクリと背筋に強く甘い電流が走る。 「ああっ、気持ちいい……♥♥ あ、な……!!」  いつもの比較的低い声ではなく、上ずったような甘い声でチサトは気持ちいいとはっきりと言葉にした。それに対し、チサトは顔を赤くする。  チサトに下された命令は確かに遂行され、チサトにやはり逆らうことはできないのかと焦りの気持ちを抱かされる。 「ほう、このラインか。ここがいいんだな」  ドウジは何度も一番浅いところから深いところまで、彼女が気持ちいいと言葉にした縦のラインを重点的になぞりだした。 「あっはっ、きもち、いい……♥♥あはぁあっ、おっ、いいぃ……♥うくぅ……気持ちよくな——気持ち、いい……♥♥」  何度も漏れ出す甘い言葉。止めたくても止められない。口をつぐもうとしても勝手に口が開いてしまう。 「あはぁ……♥はぁ、はぁ……く、そぉ……」 「よし、他はどうかな」  そうしてチサトのアナル調査は進む。 「あっ♥おっ、あっ、きもちっ♥ああっ、そこっ♥そこキクッ♥きもちっ、ああっ♥口が勝手にぃっ、きもちいっ♥ああっ、あっ、おおっ♥ほっ、へっ♥へあっ♥いいっ、そこがいいんだっ♥♥」  2時間ほど丹寧に調べられたチサトのアナルはすべての弱点をさらけ出された。  口からは涎と甘い声しか漏れず、ビクッ、ビクッと身体を何度も震わせて、チサトは快楽に漬け込まれていた。   (くぅうっ、口が、止まらんっ……!! ああっ♥そこはっ……!! その責め方はっ、ダメだっ♥♥気持ちよすぎるっ♥クソっ、ああっ、あっあっあっ♥あはぁあぁぁっ♥♥)  開かれたケツ穴からはトロトロと腸液が滴り、グチャヌチャ、ヌチグチと粘りのある音が鳴り続ける。 (あぁ……クソっ!! イク……♥イキそうだっ♥尻でっ、あぁぁっ、尻でイクッ♥あああっ♥おおっ♥あっおっ、ああっ♥)  アナルからくる強烈な快感はチサトを官能の頂へと導こうとしていた。  しかし……。 「おっとイかせはしない」  ドウジはマドラーを動かすのを止め、快楽の波が落ち着いたころに再びマドラーを動かす。  これまでに何度も繰り返されてきた行為だった。 (くぅぅ……まただ……。こいつ……まさか……)  ジュクジュクと子宮が疼く。いや、その疼きは子宮だけでなく、マンコはもちろん、乳首とクリトリスにも及び、キュンキュンと勝手に収縮を繰り返して微弱な快感を生み出している。  官能の熱で秘部の奥からは愛液がとめどなくあふれ出し、キュウキュウ窄まる膣口からはブチュブチュと愛液を漏らしていた。全身から汗をかき、淡い照明が彼女の身体をテカテカと照らしている。  寸止めはすでに10回以上続けられており、チサトの中である予感が浮かび上がる。 「ふふっ、そろそろじれったい頃じゃないか。イきたいときはイきたいとはっきり言うことだな。そしたらアクメさせてやる。とびっきりのな」 (やはり……)  ドウジはチサトが自分の意思で懇願させたいらしい。  それはすなわち快楽への屈服であり、ドウジへの屈服だからだ。 (私を舐めるなよ……!! 洗脳など外道の方法を使われなければ、貴様に屈服などするはずがない……!! そうだ……!! 意識のある今、貴様に屈服するなど絶対にありえんぞ!!)  チサトはこの数日間の肉体改造と洗脳の凌辱の記憶をはっきりと覚えている。  屈服したから洗脳されたのではない。  洗脳という技法が己の意思を無理やり曲げてきたからこそ、洗脳されたのだ。  彼女はそう自己判断を下した。そのような方法を使わないこの、調教という己の意思の強さを試されている障壁を、チサトは必ず乗り越えられると確信していた。  そして相手の気が緩んだ一瞬を狙って、自分を操っているコントローラーであろう球体を奪う。  それがチサトの思い描く動きだ。 (貴様ら騎士の思っていることなどお見通しだ。どうせ隙を見つけて……と考えているのだろう。……馬鹿め!! 隙など見せるものか!! 俺がこれまでどれほどの女を堕としてきたと思っている。何日でも何週間でも付き合ってやるぞ。貴様が屈服するその瞬間までな……ふふっ)  チサトの考えていることは、ドウジにはお見通しだった。  シャドウと手を結ぶ前から、ドウジは幾人もの、奴隷となった強気の女や亡国の女騎士などを屈服させてきたのだ。  失敗してきた経験もある彼の前に、チサトの考えはあまりにも甘い。 「2時間もこねくり回せば、さすがに柔らかくなったな。ここをこうして……」 「ああっ、アッ……♥」  ドウジがマドラーを腸壁にそって回転させ……。 「これはキクだろう」  ゾリッとアナルの一番奥から菊門まで、腸壁の下ラインを擦りながら一気にマドラーを引き抜いた。 「アッ♥あぁあああああっ♥♥♥おほぉおおオ"オ"オ"オ"ッ、それキク~~~~~~~~~~~ッッッ♥♥♥♥」  ブルッ、ブルルッと尻を震わせ、チサトが吠えた。  恥ずかしい嬌声は彼女の意思に反して出てしまう。しかし吠えたということは彼女が気持ちいいと思っている証拠でもある。  瞳は軽く上を向き、口をあとおの字に刺激に合わせて変化させる。穴の奥までゾクゾクと伝わる快楽は、肉をグネグネ蠢かせて増々トロトロの腸液を分泌させていた。 「これは強烈だろう。屈服したならばここでさらに刺激するのだが……。今はこれで勘弁してもらおう」  ドウジはそういって、マドラーをゆっくりと焦らすように細かく動かす。  擦られる部分はチサトのアナルが一番好きな直腸の出口とS字結腸の入り口の部分。快楽の集中点をコ~リコリ……、カ~リカリ……と責められる。 「おうっ、おっ、ほっ、お~……♥きもひ……♥それきもちっ♥あ"あ"っ、キ、クぅ~……♥♥それ……あっあっあっ……♥♥それいいっ……おほっ、オッ♥お"~~~~~っっ♥♥♥」  焦らされているがゆえにビクンビクンと何度も大きく尻を跳ねさせ、チサトは寸止めを繰り返される。手も足の指もギュッと握り、ときおり歯を食いしばりながら快楽の熱で沸騰寸前の頭を必死に制御する。 (く、うぅ~~っ……!! 我慢だっ!! 我慢しろ、チサトッ!! イきたいなど思うな!! ふっ、くっ、あ"あ"っ、あっ、それはっ、そこはキクッ♥やめっ……!! ああっ♥あはっ、オオオ"~~~~~~ッッ♥♥♥)  尻穴があまりにも気持ちよすぎる。  マドラーがどんな動きをするのか予想ができず、なおかつ刺激の組み合わせによって唐突に訪れる芯まで響く快楽。  いつ快感が来るかわからない現状、つい油断していた時に訪れる快感は想像以上に気持ちよく、心の中でチサトは心の底から喘いでしまう。  それでも屈服しないという強い気概はぶれずにあり、食いしばる口から涎を垂らしながらも絶頂したいという欲求を心の奥底へと封じ込めている。  それからしばらくは、地獄が続いた。  調教が開始されて5時間が経ち、ひたすら寸止めされてねちっこく焦らされ続けられたチサトは、獣の如く鼻息を荒くしながらイきたいという尻穴からの欲求に抗っていた。 「ふぐぅ~~~っ、ふぉっ、お~~~~っ♥ふっふっふっ、ン"ォ"ッ♥ぎもぢっ♥あっ、ぎもぢよぐな——あぁぁ~~~~~っ♥♥ふぐっ、おおっおおっ、ギモヂ~~~~ッ♥♥んふぅううーーーーッッ♥♥♥」    素直に気持ちがいいと言えという命令と、欲求に抵抗するチサトの意思が、情けない声とくぐもった声として表れていた。  5時間という時間はあまりにも長かった。  局部の二つの淫らな口からはダラダラと粘り蜜が漏れ溢れ、床に水たまりを作っている。乳首とクリトリスもぎちぎちに勃起し、肌という肌は撫でられただけでゾクゾクとした快楽を生み出す程、チサトの肉体は発情の極みに昇華させられている。 「そろそろ時間だな。お前も俺も政務があるからな。寝不足の状態で政務をするわけにはいかないだろう」 (あぁ……やっと……かいほう、され、る……)  ドウジはピタリとマドラーの動きを止め、チサトは安堵からか全身を弛緩させた。 「だが終わる前に命令をしておこう」  コントローラーたる球体をもって、ドウジは命令を下す。 「身体の疼きと感度はそのままだ。ふふっ……お前が屈服するまでその疼きのまま過ごしてもらうぞ。どうやら洗脳人格の時でもお前の表の人格は認識しているらしいな。洗脳人格の何もできない間もお前は肉体の強烈な疼きに苛まれるがいい。それから解放されるときは俺に屈服した時だけだ」  チサトに下された命令は至極単純なものだったが、それは彼女にとって地獄だった。  調教が終わり、解放されれば一時であっても日常に戻れる。その間に肉体の疼きがある程度は収まると思っていた。  しかし、ドウジは悪魔の機能を使ってチサトの思惑を粉々に打ち砕いた。  チサトに埋め込まれた受信機は改良型のもので複雑な命令も遂行することができる。疼きと感度をそのままにという、普通の人間ならば到底できないことも、全身に巡る魔力を制御されたチサトには容易にできてしまう。 「ふっふっ、く……ぁ……、ぜった、いに……耐えて、やる……。そし、て……貴様を……殺して——」 「"表と裏を反転させろ"」 「や……」  人格を切り替える言葉と唱えられ、チサト本来の人格と洗脳人格が切り替わり、彼女の瞳から意思の光が消えた。  だが、脳裏ではたしかにチサトは外の状況を感知し、その肉体に蠢く激しい疼きとケツ穴絶頂欲求を感じていた。 「それではまた会おう」  そして……。  彼女の日常は始まる。