これぞ『東洋の美』という少女が街を歩いていた。  彼女の出生地である中国を離れ、遠く西側に移動した地方の田舎街である。  少女の名前はリナリー・リー。世界の終焉を阻止するためAKUMAと戦うヴァチカン直属の組織『黒の教団』に所属するエクソシストである。  ただでさえ田舎街にはリナリー以外に東洋人の姿が見当たらないのに、加えて彼女は飛び抜けた美少女のため、すれ違う人間の注目を集めていた。まだ幼さを残すが、数年後には大輪の花を咲かせると容易に想像できる美貌、陽光を受けて艷やかに輝く長い黒髪はツインテールに結っている、体つきはスレンダーで手足が長い。上半身は黒の教団の制服を正しく着こなしているが、下半身は男の本能を刺激し、理性を破壊する長さのミニスカートだ。惜しげもなくさらした美脚が眩しい。  だが今のリナリーは顔に僅かばかりの緊張を浮かべている。先程から何者かに尾行されているのだ。 (何が目的か分からないけどAKUMAなら好都合ね。この街のイノセンスについて聞いてみましょう)  教団本部が新たなイノセンスの手がかりをつかんだのが三日前。AKUMAに破壊される前にイノセンスを確保すべしというのが教団の意向だ。その調査のためリナリーは田舎街に派遣されてきた。 「そこのあなた! どうして私をつけるの?」 「――っ!」  人気のない路地裏に入ったところで、リナリーは後ろをつけていた男に振り返る。そこに立っていたのは年齢三十代前半で小太りの男だった。暑くもない日に少し歩いただけで汗をかいている。脂ぎった顔は陽光を浴びテカテカと光っていた。  もし仮に男の目的がナンパだとしたら「身の程を知れ」と言われてしまうだろう。リナリーと釣り合うとは思えない並以下の男だった。  リナリーの質問には答えず、男は美少女を前に鼻息を荒くしている。 「可愛いねぇお嬢ちゃん……僕好みのおっぱいしてるよ。Cカップくらいかな? おっぱいは大きすぎても小さすぎてもいけない。君くらいのサイズが遊んでて一番楽しいんだ」  気色悪いことを言う小太りの男にリナリーは不快感を隠さない。こんな奴のために時間を割いている暇はないとばかりに口を開く。 「あなたの目的はなに? 千年伯爵の関係者?」 「なに伯爵だって? 僕には偉そうな貴族様の知り合いなんかいないよ」  一応尋ねてみたのだが男は千年伯爵のこともAKUMAのことも知らないようだ。だとすると本当にただ気持ち悪い変態なのだろうか? それとも知らないふりしているだけ? 「あなた何なの? 目的は?」  耐え難い嫌悪感を我慢しつつリナリーは聞いた。心優しい少女であるリナリーが、ここまで初対面の相手に悪感情を募らせることは珍しい。それだけ男は女性に不快感を与える存在だった。ただ姿形が女性ウケしない冴えない男というだけでなく、全身から湯気のように立ち上るスケベオーラが不快だ。  男はニヤニヤ笑って答えない。どうやら答える気はないらしい。ならば、こちらも遠慮はしないとリナリーは対応方法を決めた。 「答えないのなら捕縛するわ。悪く思わないでね」  リナリーは彼女のイノセンス〈黒い靴(ダークブーツ)〉を発動した。普段はパンプスの形状をしているが、発動するとリナリーの膝付近まで覆うブーツに変身する。  ダークブーツは、強力な蹴り技を放てるようになるほか、高速移動や空中移動も可能にするイノセンスだ。  ダークブーツの能力で一気にリナリーは男に接近した。瞬きをする間に二人の距離は目と鼻の先まで縮まる。このスピードに初見で対応できる相手は多くない。ただの変態小太り男が相手なら小細工は必要ない。  ……そうやって油断したのはリナリーのミスだ。  もう少しでリナリーの蹴りが男の腹に命中するというとき、それよりもひと足早く男の右手から光線が発射された。より正確には右手に嵌めた腕輪が光線を作り出していた。 (イノセンス!)  気がついたときには遅かった。リナリーは得体の知れない光線を浴びてしまう。 「急に加速したからビックリしたけど、真っ直ぐ突っ込んできてくれて助かったよ。適当に撃っても当たったからね。どうやら運は僕に味方しているようだ」  光線それ自体に攻撃力はないようだ。光線が命中してもリナリーは痛みを感じなかった。怪我もしていない。その代わり、彼女は自分の意思で指先ひとつ動かせなくなっている。 (まさかこの男がイノセンスの適合者だったなんて。私に何をしたの)  まるで石にでもなったかのように動かない体を、リナリーは必死になって動かそうとする。せめて蹴りの途中で固まってしまった片足立ちの姿勢をキャンセルしたい。ミニスカートが捲くれ上がり下着が見えてしまう。  リナリーの羞恥心を煽るように男は彼女の足元に屈んだ。少女の足がちょうど顔の辺りになる高さだ。彼は美少女のスカートの中に顔を突っ込み、肺いっぱいに息を吸い込んだ。蒸れた雌臭を体内に取り込む。  自分が何をされているか理解して、リナリーは絶望的な気持ちになった。AKUMAとの戦いで肉体を傷つけられたことは多々あったが、この男のように女性の尊厳を傷つけてくる敵は初めてだった。 「やっぱり僕の勘通りだったよ。僕は強い女が好きなのさ。君みたいに強くて可愛い女の子こそレイプする価値がある。簡単に屈しないでくれよ。時間をかけてたっぷり男に負ける屈辱と気持ちよさを教えてあげる」  男は舌なめずりをしながら言う。彼の股間はズボンの上からでも分かるくらい膨らんでいた。  リナリーの太ももを撫で回し、スカートの中で息を荒げる。汗ばんだ手が、少女特有の柔らかな感触を楽しみながら這い回る。 (くっ、触らないで!)  謎の光線によって顎の筋肉も固まっているため、リナリーは声を発することができない。勇ましい言葉の一つも吐けない己の無力さを噛みしめるしかない。  スカートの中に入った男の手は、今度はリナリーの尻を揉んだ。柔らかい尻肉に五指が食い込み、形を変えていく。 「君は黒が好きなのかな? 清純そうな見た目なのに黒のセクシーな下着を着けてるじゃないか。実はこういうプレイに興味があったりする?」  そう問いかけられても答えることができない。リナリーは顔を真っ赤にして耐えるだけだ。 (こんなことって)  これまで教団の任務で数々の修羅場をくぐり抜けてきたリナリーだが、今ほど窮地に陥ったことはない。なぜなら彼女はまだ性行為を経験したことがないからだ。リナリーとてエクソシストであると同時に恋を夢見る少女である。いずれは愛する男性と幸せな初体験を夢見ていた。それは断じてこんな場所で、こんな男を相手にするものではなかった。 (私はまだ男の人とキスさえしたことないのに……)  目の前の男が初めての相手だと思うと虫酸が走る。悔しくて悲しくて涙が出てきそうだが、男のイノセンスによって体の動きを止められているリナリーには泣くことさえも許されない。  スカートの中の男は、リナリーの下半身を弄ぶだけでは飽き足らず、胸の方に手を伸ばした。服越しに胸を掴み、乱暴に揉みしだく。 「着痩せするタイプなのかな? なかなか揉み応えあるおっぱいだね」  男はリナリーの胸を品定めするように弄くり回す。その間も、スカートの中から聞こえる荒い鼻息の音が、リナリーの羞恥を煽る。  男は、リナリーの胸の大きさを確かめるように何度も何度も、服の上から彼女のおっぱいを握り潰す。リナリーにとって不幸中の幸いは、男の光線が触覚も遮断してくれていることだった。おかげで男に触られる気持ち悪い感覚を感じなくて済んでいる。  男はリナリーのスカートの中から抜け出すと、立ち上がって顔を近づけ彼女のうなじの匂いを嗅ぐ。 「いい匂いがするなぁ。シャンプーの香りかな? それとも君のフェロモン?」  男は口にする言葉すべてが気色悪い。  匂いを嗅ぎ、うなじを舐め、リナリーの体に手を這わせる。リナリーの体が自由であれば、今頃は抵抗して男を殴り倒しているところだ。しかし、今のリナリーはピクリとも動くことができず、男の手を受け入れるしかない。 「そろそろかな」男がささやくように言った。  何がそろそろなのかと疑問を持つよりも先に、リナリーは己の体の異変を感じ取る。それまで失われていた身体機能や五感が突如として回復したのだ。それは即ち男に体を触られた感触が一度に押し寄せてくるということでもある。 「んっ、あああぁぁぁっ!」  突然の出来事に混乱しながらリナリーは絶叫する。男の前で快楽に染まった甘ったるい声など出したくなかったが、不意打ちの衝撃に少女の肉体は耐えられなかった。 「ひっ、あっ、なにこれぇっ?」 「僕の光線を浴びたものは、すべての動きがのろくなるのさ。君の体は完全に動かなくなった訳じゃない。停止してるのと変わらないくらい動きが遅くなっていたんだ。触覚もそうだ。僕に触られた感覚は数十秒間、君の体内で貯められる。そして光線の効果が切れた瞬間まとめて君の体を襲ったんだ」  男に触られても感じないのは不幸中の幸いなどでなかった。むしろ、その逆。本来なら分けてくるはずの快感を一度に叩きつけられる恐ろしい能力だった。 「ここからが、お楽しみの時間だ」  そう言うと男は再び右手をリナリーに向け、光線を放った。どうやら光線の速度はそんなに速くないらしい。普段のリナリーなら余裕で避けられる。だが今は初めて感じる性的快感で足元がふらつき、立っているのもやっとだった。 「あああああああ!」またしてもリナリーは男の時間停止光線を浴びてしまう。 「今度は胸だけじゃなく、おまんこもじっくり触ってイカせてあげるよ」  男はリナリーを地面に優しく寝かせた。彼は仰向けにしたリナリーのスカートを捲り上げ、下着を完全に露出させる。望まぬ性感を叩きつけられた美少女の股間は濡れていた。クロッチに貼り付いた下着越しでも割れ目の形がはっきり分かる。 (い、いやぁっ!)  リナリーは羞恥心から足を閉じようとするが、やはり体は言うことを聞いてくれない。それどころか男が足の間に割って入ってきて余計に恥ずかしい格好になってしまう。 (この体勢じゃ全部見えちゃう!)  恥ずかしさのあまり顔が真っ赤になるのを感じた。  リナリーの羞恥心を弄ぶように、男は少女のパンツに手をかける。彼女はこれから何をされるのかを理解して恐怖に怯えた。  男はそんなリナリーの様子を嘲笑いながら、下着を脱がせた。愛液で濡れた布地が糸を引く。 「可愛らしいおまんこだね。新品未使用に見えるけど中はどうなってるかな?」  少女は自分の最も秘すべき部分を異性に見られる恥辱に耐えながら、なんとかして体を動かそうと試みる。しかし、リナリーの意思に反し、彼女の体は指先ひとつ動いてくれなかった。  リナリーの股の間に座り込んだ男は、両手で左右の陰唇をそれぞれ開く。少女の性器からは甘い蜜が溢れ出る。そこは綺麗なピンク色をしており、ヒダヒダが密集していた。  男は少女の膣口を観察し、指先で軽く触れる。光線の影響でリナリーには触れられている感触がない。だが数十秒後には、いま触れられている分も含め、蓄積された快感が一気にリナリーへ襲いかかる。  男はさらに深く少女の膣内へ指を挿れる。ピッタリ閉じた縦筋は十中八九処女で間違いない。膣内を傷つけないよう注意しながら、ゆっくりと掻き回し始めた。  クチュ……グチャ……と、粘ついた音がリナリーの股間から漏れる。男はリナリーの肉壁を押し広げるように、指を動かし続ける。 (うぅ、んあぁっ! やっ、やめてぇ! それ以上はっ、入らないぃ!)  声を発せないリナリーは心の中で必死に訴えるが、もちろん声なき声の意思など男は汲んでくれない。仮に彼女が声を出せたところで、男が指を止めることはなかったろうが。  レイプ魔のくせに男の手付きは優しかった。リナリーに痛みを与えないように、丁寧に、時間をかけて、愛撫を続ける。それがかえって彼女に屈辱感を与える。己の油断から男に組み敷かれ、体を良いように弄ばれていることへの怒り、悔しさ、悲しみがリナリーの胸の内に募っていく。 (いやぁ……どうにかして、逃げないと……)  何秒後かに自分を襲う暴風雨のような性感を予想し、リナリーは脱出の糸口を探る。だが、彼女にはどうすることもできない。できるのはただ耐え忍ぶことだけだ。 「そろそろかな。三、二、一」  男のカウントダウンが終わると同時に、リナリーの肉体を束縛していた光線の効果が切れた。それは堰き止めていた快感の放流も意味する。 「んっ、んんんっ……んっ、んうぅぅぅうううぅぅぅぅ!」  これまで溜まりに溜まった快楽が一斉にリナリーの体に襲い掛かる。 「イ、イクゥウウッ!!」  少女は悲鳴と同時に、絶頂を迎える。今まで感じたことのない暴力的なまでの快楽。我慢などできるはずもない。リナリーは仰け反りながら、生まれて初めて味わうアクメの味に酔い痴れる。  頭の中が真っ白になり何も考えられなくなるほどの凄まじい衝撃だった。  絶頂と同時に少女の膣穴から潮が吹き出し、辺り一面に飛び散る。あまりの快感に腰がガクガク震える。震えはリナリーの全身に広まる。奥歯と奥歯がぶつかり合うガチガチという音が辺りに響いた。 「おお、すごいな」  男が感嘆の声を漏らす。それほどまでにリナリーの初イキは強烈だった。まだ男を知らない無垢な体が味わった、強烈なアクメ。少女の腰は浮き上がり、ブリッジするように背中を反らせる。 「まだまだ始まったばかりだぞ」  男はリナリーの膣内に埋め込んだ指を鉤状に曲げると、見た目に似合わない繊細なタッチで他とは反応が違う場所を探り始めた。 「あっ、ああっ、そこぉ、だめっ、変になっちゃうぅ」  リナリーの反応を見て、男は弱点を探り当てたと悟った。他とは違う少しザラついた場所を指先で軽く押す。派手な動きは必要ない。 「ここかい?」 「ひゃんっ、あっ、あううっ、んっ、んあぁぁっ!」  リナリーの体がビクビクと痙攣する。男の指先がそこに触れる度に、リナリーは腰を浮かせた。 「どうだい? 気持ちいいだろう?」 「んっ、くぅっ、あっ、あぁ、こんなこと、されて、気持ちいいわけ……ないでしょっ」  リナリーは強気に言い返すが、その顔は快楽に蕩けていた。誰がどう見ても感じ入っているのは明らかだ。それでもなお屈しまいとする姿はいじらしく、嗜虐心をそそる。 「まだそんなこと言う元気があるのか。それなら、もう少し激しくしてもいいね」  男はリナリーのクリトリスに吸い付くと、思いっきり吸い上げる。 「ひぃっ、いやぁっ、なに、これぇっ!」  今まで体験したことのない快楽に、リナリーは大きく目を見開き悲鳴を上げる。 「嫌ぁ、こんなの、おかしいよぉ」 「大丈夫、すぐに気持ちよくなるさ」  男はリナリーのクリトリスを舌で転がしながら、彼女のおまんこに挿れた指で膣内をかき回す。男の指先は女体の敏感なところを知り尽くしているようだった。リナリーの弱い部分を責め立て、黒髪の美少女をイカせようと躍起になっている。  リナリーは感じたくない、小太りの醜男に無理やり犯されて反応したくないと理性で抵抗を試みるが、一度イカされて敏感になった肉体は簡単には鎮まってくれない。 「ほら、もうこんなに広がったぞ」  いつの間にか男の指は三本に増えていた。それらはバラバラに動き、少女の膣穴を広げようとする。 「そして、この状態で快感をキープしてやる」  またしても男はリナリーに光線を浴びせる。身に余る快楽に反応して激しく暴れていたリナリーの手足は動きを止めた。男の愛撫は追加の刺激を産まなくなった。人心地つける時間が訪れた。しかし、これが嵐の前の静けさでしかないことをリナリーは知っている。  絶頂寸前で神経伝達を止められた快感は、男の指が膣内を、彼の舌がクリトリスを一撫でする度、確実にリナリーの体内で積み上がっている。 (このままじゃ駄目。私、おかしくされる)  男はリナリーの膣内から指を引き抜くと、変わって舌を処女の小穴に捩じ込んだ。寝床に潜り込むウナギのように、男の舌はリナリーの膣内で奥を目指す。とろみのある愛液が溢れ出てくるのを啜り上げ、膣内の肉を一枚ずつ丁寧に舐めしゃぶった。 (いっ、いやぁっ、そんなとこ、舐めないでぇ! やめ、て、汚いから、お願い、やめてぇ!)  しかし、その願いは聞き届けられない。それどころか、さらに激しい責めがリナリーを襲う。  男は舌先で少女の膣壁をなぞりながら、ゆっくりと抜き差しを始める。その動きに合わせて、ちゅぱっ、じゅぷっ、ぐちゅっ、といやらしい水音が鳴り響く。その音を聞くだけで、少女の羞恥心が煽られる。  女の最も恥ずかしい部分を口で愛撫される恥辱の責めは、光線の効果が切れるまで時間いっぱい続いた。  溜まりに溜まっていた性感が開放されると、リナリーは脳が焼き切れるのではないかという衝撃を味わう。 「ひっ、あああっ! あああっ、いいっ! 凄いっ! またイクっ! またイクっ! はぁぁぁ――――ッ!」  光線による快感遮断がなくなった瞬間、彼女は絶叫と共に絶頂を迎えた。全身を駆け巡る爆発的な快感。頭の中が真っ白になり、意識が漂白されるほど強烈なエクスタシー。 (イクの止まらない! 私の体、気持ち良すぎる!) 「ははっ、いつ見ても女が本気でイキ狂う様は面白いな。最高の見世物だよ」  リナリーのイキっぷりを見て男が笑う。男はリナリーの両足を持ち上げると、まんぐり返しの体勢にする。少女の陰部が天井を向いた。男は、膣口から垂れる本気汁に舌を伸ばし、下から上へと舐め上げる。 「汚れたからね。綺麗にしてあげるよ」  男のざらついた舌が割れ目をなぞるたび、リナリーは体をビクつかせた。  男の唾液と、滝のように溢れ出したリナリー自身の体液によって汚れた陰部を、男の舌が丁寧に清めていく。  男の舌が蠢くたびに、リナリーの腰が小さく跳ねる。少女は自ら腰をくねらせ、男の口に秘部を押し付けた。 「おやおや、そんなに僕の口が気に入ったのかい?」 「ち、違うわっ!」  男の言葉に我に返ったリナリーは、慌てて腰の動きを止めようとする。だけども彼の舌がリナリーの割れ目に沿って動く度に、彼女の腰は恥知らずに揺れた。 (こんな人に媚びるなんて……)  自分の浅ましさに恥じ入りながらも、少女の体は正直だった。もっと舐めて欲しいと言わんばかりに腰を突き出し、さらなる愛撫を求めている。  リナリーの意思とは裏腹に、本能は快楽を求めてしまっていた。 (それでも私は負けない。チャンスさえあれば逆転してみせる)  その隙を窺っていたリナリーに好機が訪れた。 「それじゃあ、そろそろこっちでも楽しませてもらうよ」男が自分のズボンに手を掛けた。 (今だ!)  リナリーは男の両手が自分から離れた瞬間を見逃さなかった。男の体を蹴った勢いで地面を滑る。まんぐり返しされた不自由な体勢からでは通常、たいした反撃はできないが、リナリーのイノセンスは彼女のキック力を強化してくれる。  リナリーが胸を突くように男の体を蹴り飛ばすと、小太り男の丸っこい体は地面を十メートルほど転がっていった。  リナリーはすぐさま立ち上がり男と距離を取る。油断なく構えを取ったまま男を睨みつける。 「まだ動けるか」  男は少し驚いた様子で立ち上がった。これまで彼が手籠にしてきた女たちであれば、これくらい連続でイカせれば快感と無力感に打ちひしがれ、抵抗する意思などなくなるはずだった。よしんば抵抗しようとしても、連続イキした体は気力を裏切って動かない。それがどうだろう。この少女はいまだに戦意を失っていない。 「こうでなければならない」弛んだ頬肉の重さにも負けず、男は口角を上げて笑った。「僕のような醜男に処女まんこを指でほじくられ、クリトリスを吸引され、おまんこのヒダヒダを舐められてもまだ戦う気でいるなんて素晴らしい。それでこそ、犯しがいがあるというものだ」 「私はあなたの玩具じゃないわ」 「そうとも。玩具なんてとんでもない。君は僕の女だ。僕が飽きるまで永遠にね」  男は両手を広げて少女を受け入れるポーズをとった。 「さあ、おいで。可愛がってあげよう」 「ふざけないで!」  リナリーは地面を蹴ると路地の両側にある建物の壁を蹴って高く舞い上がった。三角跳びで男から距離を取ったリナリーは、ダークブーツの機動力を活かして男の周囲を高速移動する。  エクソシストとして様々な経験を積んできたリナリーは、快楽責めを受けている最中も男のイノセンスに対して打開策を講じていた。 (あの光線はたしかに驚異だけどスピードは遅い。落ち着いて対処すれば私なら避けられるはずよ。それに腕輪を身に着けた右手から直線的にしか発射できないみたい。それならスピードで撹乱して、背後を取ったら一撃で意識を刈り取れば勝てる!)  先程は油断から失態を招いたが、本来であれば自分のイノセンスは男のイノセンスに対して、相性が良いはずとリナリーは考えた。その弱点を突くべく徐々に彼女は包囲を狭める。  男は完全にリナリーの動きを見失っているようだ。左右をキョロキョロ見ながらリナリーの黒い影を必死に目で追っている。 (このまま、一気に決める!)  リナリーは男の背後に回り込むと渾身の蹴りを放つ。辱めを受けた怒りも込め、後頭部に強烈な一撃を放った。昏倒どころか絶命もあり得る全力の蹴りだった。  だが、リナリーの蹴りが当たる直前、彼女と男の周囲を囲むように足元からドーム型の光が現れた。その光に触れた瞬間、またしてもリナリーの体は動きを止めた。 (なっ、これは!) 「残念、君の攻撃は届かない」男は勝利を確信した表情で振り返る。「僕の光線が真っ直ぐにしか飛ばせないことに着目し、スピードで撹乱して背後を取る作戦は理に適っていたよ。もし本当に僕の光線が真っ直ぐにしか飛ばせないなら、だけどね」  含みがある男の言葉にリナリーは愕然とする。彼女は男の罠に引っかかったのだ。  リナリーの作戦は全て、男の攻撃が直線的にしか飛んでこないことを前提に考えていた。そうした攻撃を打ち破るにはどうすれば良いかを出発点に論理を編んでいる。こうした考え方の場合、まず前提が間違っていたら、その後に続く全ての考えも破綻する。  光線は曲がる。男の意思で自由に形状を変えられる。その可能性を一切考慮せずに立てたリナリーの作戦は、初めから穴だらけの欠陥品だったのだ。 (そんな、そんな……)  自分の思い違いにリナリーは青ざめる。どうして私はもっと慎重に敵の能力を見極めなかったのだろう? そもそも、ここで無理して彼と戦闘を続ける必要はなかったはずだ。一度退き、教団に加勢を送ってもらってから、再度男と対峙しても良かったはず。それができなかった理由は、頭に血が上っていたからとリナリー自身も認めぬ訳にいくまい。  乙女の肉体と尊厳を辱められた怒りは、リナリーを短絡的な思考に走らせた。いくらリナリーが平時は冷静なエクソシストであろうと、まだ十代の少女である。卑劣な方法で肉体の自由を奪われ、派手な音を立ててマン汁を啜られる辱めを受けたら普段どおりではいられない。 「ああ、いいね。怒った顔も素敵だよ」  リナリーが自らの自らの勝利を確信し、憤怒の一撃を見舞わんとする表情のまま固まっているのを見て、男は満足そうに笑った。そして、ゆっくりとリナリーに近づく。 「それじゃあ、続きといこうか」  右足を大きく頭上まで振り上げ、踵落としの体勢で固まっているリナリーを抱き寄せると、男は彼女の唇を吸った。肉厚な唇を押し付けると、男はリナリーが抵抗できないのを良いことに唾液まみれの舌を入れ、これがファーストキスとなる少女の口内を蹂躙した。犬が餌皿を舐め回すように少女の歯茎を舐め、舌の裏側にまで侵入し中年男の唾液を塗りたくった。 (いや、嫌ぁ……)  キスという行為自体は知っていたが実際にされたことは初めてだった。リナリーの舌は男の舌によって激しく擦られる。  リナリーは嫌悪と屈辱を感じながらも抵抗することができない。せめてもの反抗とばかりに男を睨みつけた。 「おおっ、可愛いよ」  そんな少女の反応を愛でるように男が頭を撫でまわす。男の分厚い手のひらは汗ばんでいて、リナリーの頭を汚していく。男は自分の所有物をマーキングするようにリナリーの髪に手櫛を通した。男の手が頭皮に直に触れ、髪の根元を撫で付けると、リナリーは鳥肌が立つのを感じた。  リナリーの反応を見た男は満足げな表情を浮かべて言った。 「それじゃあ、君をたっぷり味わってあげるよ」  男は下着ごとズボンを下ろした。現れた陰茎は既に最大値まで勃起していた。初めて男の欲望を目の当たりにしたリナリーは、そのグロテスクさに息を飲んだ。  太く逞しい血管が脈打ち、亀頭は子供の握りこぶし程もあり、カリ首も高くエラが張っていて、先端部分は傘を広げたようになっている。一番太い場所は女性の手首ほどもあるのではないかと思えた。 (無理よ……そんなの入るわけない……)  こんな醜く巨大な肉の塊が自分の体に入るとは思えない。リナリーは顔を青くした。恐怖で全身から血の気が引く。  男は右足を大きく振り上げたポーズで固まっているリナリーに正面から近づくと、左手で彼女のお尻の肉を掴んだ。そのまま立位で挿入の位置と角度を合わせる。 (嫌、いやよ、それだけは嫌、やめて!)  心の中でリナリーは叫んだ。だが、彼女の想いなど関係ない。男は彼女の腰を引き寄せて狙いを定めた後、無慈悲に腰を突き出した。  ぶちん、と肉の裂ける音がした。処女を奪われてもリナリーには肉体的な感覚は何一つない。きっと、これも数十秒後に遅れてやってくるのだろう。 「おおおお!」男が吠える。「きついね!」  狭い膣穴に男の肉棒が激しく突き込まれる。初めての性交で極太ペニスを遠慮なく出し入れする行為は女性側に大きな負担を強いるものだが、あらゆる感覚が遅延してやってくるリナリーの肉体は何も感じない。果たして光線の効力が切れたとき、破瓜の痛みとセックスの快感どちらが上回るかは、リナリー自身もまだ分からない。 「僕のチンポが君の処女まんこに入ってるよっ!」男は下品極まりない言葉でリナリーを責め立てる。リナリーは何も言い返せずただ悔しさに身を震わせた。  こんな最悪の形で初体験を奪われるなど想定していなかった。 「ああ、すごいよ、君のマンコ、とっても気持ちいいよ」  男は美少女の初体験を奪い、彼女の隘路に深々と己の雄器官を突き刺している状況に酔いしれ、汗を飛ばしながら容赦なくピストン運動を続ける。彼ご自慢のキングサイズ亀頭が何度もリナリーの子宮を叩き、擦り、引っ掻く。  もしリナリーに性行為の経験があったなら、過去の経験に照らし合わせていま自分はこれくらい感じているはずだ、光線の効力が切れるときにはこれくらいの官能が自分を襲うはずだと身構えることができたかもしれない。真正のヴァージンであるリナリーには、男から与えられる性感を予測する術はなく、彼女は今自分がどのような状態にあるのかすら推し量れない。 「ほら、もっと密着して、君の大事な場所に押し付けながら射精してあげるよ」  男はラストスパートに入ったようだ。正面からリナリーの体をきつく抱き締め、お互いの股間を密着させる格好で小刻みに突き上げる。 (だめ、そんな……)  彼の腰の動きに合わせて、ぐちゅぐちゅという卑猥な音が結合部から聞こえてくる。  男に抱きすくめられて逃げることもできず、一方的に快楽を与えられ続ける。肉体的な刺激はなくとも、リナリーの精神は着実に追い詰められていた。 (誰か助けて……)  自分の力だけではどうにもできない無力感がリナリーを襲った。だが、助けが来ることは決してない。 「さあ、イクぞ! 子宮に直接注いで卵子が溺れるくらい精子ぶっかけてやる! 孕め、俺の子を産め!」  男は叫ぶとリナリーの膣奥に自らの精液を注ぎ込んだ。  射精と同時に光線の効力も切れ、リナリーは蓄積していた感覚を一気に浴びせられる。 「んあっ! んあああああああああ! 熱い、出てる、私の中に出されてる。いっ! いっちゃう! いっちゃうよおおおおおおおおおお!」 「イケっ! イキまくれぇ!」  リナリーの膣内は男のザーメンで満たされ、収まりきらなかった分が逆流して、少女の内股を流れ落ちていく。  初めて迎えるセックスでの絶頂。しかも常人が数十秒間に分けて感じる性感を一瞬に集約して与えられる特殊なプレイ。通常ではあり得ない感じ方、イキ方にリナリーは目を白黒させて悶絶した。  リナリーの意識が朦朧とする中、男は彼女の体を持ち上げて、駅弁ファックの姿勢をとる。 「ひぐっ!」  リナリーは小さな悲鳴を上げた。  男の剛直は彼女の体重を乗せて、リナリーの蜜壺の奥まで突き刺さった。リナリーの華奢な体は、男の肉杭によって串刺しにされる。 「あ、ああああ……」  リナリーは弱々しく呻き、涙を流した。彼女の視界は涙で滲み、何も見えない。  男はリナリーの尻を両手で掴むと、激しく上下に揺さぶった。  ぱんっぱんっ、と肉同士がぶつかり合う音が響く。その度にリナリーのツインテールが揺れ動き、男の陰茎が美少女の子宮口を叩く。 「おほっ、この締め付け具合たまらん。君は最高の名器だ」 「抜きなさい、もうやめて、こんなことを続けても、あなたに屈したりはしないわ!」  リナリーは半狂乱になって叫んだ。 「駄目だよ、まだまだこれからじゃないか」  男はリナリーを地面に下ろすと彼女の体に覆いかぶさった。上から抑えつけるようにして抱き締め、キスをしながら再びピストンを始める。  上も下も同時に犯され、リナリーは前後不覚に陥った。快感と酸欠で頭の中は真っ白になり、何も考えられなくなる。思考を放棄してただ喘ぐだけの雌と化した彼女を男は容赦なく責め立てる。 「ほら、また中に出すよ! 妊娠しろ! 受精アクメきめるんだ。ブサイク精子で美少女卵子を汚してやる!」 「や、やあっ! あっ、あうぅっ? あっ! あっ! あっ! あぁぁっ!」  リナリーは歯を食いしばって耐えようとするが無駄だった。男の乱暴なピストンに、彼女の心とは裏腹に肉体は悦んでしまい、ついには絶頂を迎える。 「うおおおっ!」  男は獣のような咆哮を上げて、リナリーの膣奥で果てた。どくんどくんと脈打ちながら、大量の精液を流し込む。 「ひぃ、やぁ、ああっ、ああああぁぁぁぁぁ……」  男の欲望を受け止め、リナリーの下腹部はナカ出し精液で膨らんだ。男は最後の一滴まで出し尽くすと、リナリーの体からペニスを抜いた。 「ふぅ、よかったよ。君も僕に抱かれて気持ちよかっただろう?」  男はリナリーの耳元で囁く。 「ふざけないで、誰があなたなんかと!」リナリーは怒りを込めて叫んだ。 「おいおい、さっきまであんなによがっていたくせに、強情な子だね」男は制服の上からリナリーの乳房を揉み、乳首を抓りながら言った。 「くぅ、ん、ああ、やめて、触らないで!」 「さて、そろそろ次のラウンドといこうか」  男はイッた衝撃で体の自由が利かないリナリーの体を裏返すと、彼女の両膝裏を手で持ち、自分のチンポの上に座らせた。大股開きでの背面座位の姿勢を取らされたリナリーは慌てて逃れようと抵抗するが、四肢には力が入らず、まともに抵抗できない。 「だめぇっ! いやあぁっ!」 「これも深く刺さるだろ? 今度は自分で動いてごらん」  男は下から突き上げるように腰を使い始めた。重力に逆らえず、リナリーの子宮口が男の亀頭に吸い付いてしまう。リナリーの体は勝手に反応し、子宮がきゅんと疼いた。 「くう、うっ、んんっ、くうぅ!」 リナリーの体が小刻みに震える。男は彼女の体を後ろから強く抱き締め、首筋に舌を這わせながらピストン運動を続ける。 「あっ、あんっ、はっ、激しいっ、はっ、はあっ、あっ、あんっ」 「激しいのが好きなんだろ? 可愛い顔してチンポ乱暴に挿れられると、お股ビチャビチャに濡らす変態女」 「ち、違う、これはあなたが無理やり……!」 「違わないね。君は僕みたいな男に犯されるのが好きで好きで堪らないんだ。だからこんなに感じてるんだろう?」 「私はあなたのことなんて何とも思ってないわ! 嫌いよ、あなたなんか!」 「いいよ。上の口に聞いたって正直に答えっこないんだから時間の無駄だ。おまんこに聞いてみよう」  男はリナリーの両膝を抱え直し、より深くまで彼女の陰道を抉れるポジションを探った。そして、どちゅんっ、という音とともに、女体の秘奥を押し潰すような背面座位ピストンが始まる。  リナリーは無防備な背後を取られ、為す術なく男の突き上げに翻弄される。  男が背後から密着してくると、汗まみれになった二人の肌が密着してヌルリとした感触が伝わってくる。 「あっ! んおっっ! おぉっ! やらぁ! らめっ! お゛っ! ん、んぉおっ!」 「ほーら、おまんこは正直だ。つられて上の口からチンポに媚びる声が出てきたぞ」 「そっ、そんなわけないっ! んひっ?」 「嘘つくなよ、ほらっ!」  パンッ! パンッ! パァンッ!  膣内を肉棒で蹂躙されるたび、リズミカルに尻たぶを打ち付けられるたびに、リナリーの口からは甘い喘ぎ声が漏れ出ていく。それは紛れもなく快楽の声だった。 (こんなのっておかしいわ)  リナリーは歯を食いしばりながら必死に抵抗する。しかし、抵抗すればするほどに体は快感に反応してしまい、ますます淫らに腰を動かしてしまう。  男はリナリーの反応を楽しむように、小刻みにピストン運動を繰り返したかと思うと、今度は一気に最深部へと押し込んだ。ポルチオへ亀頭が到達する度に、その衝撃で膣内が痙攣するかのようにうねり出す。 「ひぃいっ! あ゛~~~ッ!」 「またイッたのか? この淫乱娘め。認めろよ、君は自分より強い男に太っいチンポ捩じ込まれて、おまんこ躾けられるのが大好きな淫乱娘だ!」 「あっ、あっ、あっ♡♡ またイクっぅううっ♡ イックゥっ♡♡」 「さっきまでの威勢の良さはどうしたんだ? どんどん声が甘くなってきてるぞ」  男は腰を突き出しリナリーのGスポットを刺激する。そのたびにリナリーは甘い声をあげ、華奢な体を戦慄かせた。  もはや認めねばなるまい。リナリー・リーの肉体は、お互いの名前さえも知らない小太り中年男とのセックスによがり狂い、屈服しているのだ。  卑劣な男に弄ばれ、悦んでいるという事実を認めたくないのも当然だが、しかしリナリーひとりが否認したところで事実は揺らがない。  だからこそ彼女は、精神的な勝利だけは譲るまいと気合を入れ直す。たとえ肉体は男に圧倒されていようと、精神だけは一部たりとて彼には預け渡さない。 「何を小賢しいこと考えてるか知らないけど、無駄だよ。君のおまんこはもう僕のチンポのことしか考えられないようになってる。そうだろ?」 「んひっ、っひ、ふぅゔッ♡ わた、私は、あっ♡ あなたに負けたりなんかぁっ♡」 「無駄ッ! 無駄ッ! 無駄ッ!」  男はリナリーの腰を持ち上げては落とす動作を繰り返して責め立てる。リナリーの口は半開きになり、だらしないアヘ顔を晒してしまっていた。それでもなお、リナリーはプライドを捨てない。 (私はこんな人に負けない! いくら体は気持ちよくなっても、心まで屈したりしないわ)  リナリーは背後を振り返り、男を睨みつける。  男は彼女の表情を見て嗜虐的な笑みを浮かべると、さらに激しい突き込みを始めた。  ずちゅっ、ぐちゅっ、ぬぷんっ、どちゅっ、ずちゅっ、どちゅっ。  肉と粘膜がぶつかり合う音が響く。  リナリーは必死に抵抗しようとするが、膣内を乱暴に擦られ、子宮口を突かれるたびに甘い声が漏れ出てしまう。 「んぉっ、んおっ、んおおっ、んんっ、おぉッ!」 「ははは、やっぱり体は正直じゃないか。素直になってイッちまえ!」 「いやっ、あっ、ああぁぁぁっ!」  リナリーは、ひときわ大きな喘ぎ声を上げると、全身を激しく痙攣させた。 「おぉ、すごい締め付けだ。僕も我慢できない」  男はピストン運動を止め、下腹部に力を込めるように深く息をする。 「もうっ、中には出さないで!」 「ダメだ。僕と君は運命の相手なんだ。ここで孕ませてやる」 「絶対にイヤッ!」 「強情な女だな。そんなところも可愛いよ」 「誰があなたの子供をッ! いやぁっ! こんなのってぇ!」  男はリナリーの膣内に再び大量の精液を流し込む。リナリーは悔しげに首を左右に振ったが、彼は最後の一滴を絞り出すまで放してくれなかった。  男はリナリーを持ち上げ結合を解くと、地面に四つん這いで寝かせた。 「次はバックからするぞ。強い男に理解らされるのが大好きな雌犬《ビッチ》は、ビッチに相応しい姿勢で躾けてやる」  オーガズムの衝撃と中出しされた精神的ショックで放心していたリナリーだが、男の手に尻を撫でられるおぞましい感触で覚醒した。彼女は地面を犬のように這って移動する。無様な格好だなどと考えている余裕はなかった。とにかく少しでも男から逃げなければという思いだけで四肢を動かす。 「どこへ逃げようというんだ。短いスカートが捲れ上がって、おまんこからナカ出し精液が溢れ落ちてる様が丸見えだぞ」  必死に逃げるリナリーを、男は悠然とした歩調で追い詰める。男は、既に致命傷を与え、あとは力尽きるだけの獲物を追いかけるハンターの気分だった。  すぐ後ろに迫った気配へリナリーは反射的に蹴りを繰り出した。それを待っていた男はリナリーに光線を浴びせる。  四つん這いから右足だけ後ろに蹴り出した格好でリナリーの体は硬直する。 「どれ、約束通りバックで躾けてやるぞ」男はリナリーの右足を小脇に抱えると、そのまま挿入を開始した。  ずぷっ、ずぶぶっ、じゅぶんっ! (んお゛ッ! いやっ、だめっ! うあぁああっ! 抜いてえっ!) 「さっきまでより奥まで入るだろ? こうやってお互いの体を交差させるのがコツなんだ。わざわざ僕のために自分から足を上げてくれてありがとう」  男は凶悪な形をしたカリ高極太ペニスを根本まで捩じ込むと、腰を巧みにローリングさせリナリーの膣内を大きく撹拌した。 (あっ、あ ひっ、うぅっ、あっ、あっ、うぅっ) 「何だ、もう降参か? 光線が効いてるうちは感覚は遅れてやってくるはずだが、雰囲気だけで感じてるのか?」 (い、いやっ、違うっ、んひっ♡ ん、ん、んんっ♡ はぁっ、はぁっ、はぁっ♡)  リナリーは否定しようとするが、彼女は無意識のうちに自分から男に甘え、腰をくねらせていた。  まだ自分は雌悦に抗えていると頭では思っているのに、体は全然我慢できていない美少女を見下ろすと、男の海綿体にはグングン血液が集まってくる。男のチンポは彼自身も過去に覚えがないほどバキバキに勃起していた。 「君はどうやら僕のチンポに夢中になってくれたようだ。嬉しいよ」 (もうっ、いやぁっ! んっ、んぉっ♡ んひぃっ♡)  そろそろ光線の効力が切れる時間だ。何度も犯されているうちにリナリーは、およその持続時間を覚えてしまった。 (また快楽の激しい嵐がきてしまう。私の体は暴風に吹き上げられた木片のように快楽に翻弄されてしまう) 「おまんこは僕のチンポに絡みついてきてるぞ。もう限界なんだろ。イキたいよね? だけどイカせてあげない」男は先に浴びせた光線の効力が切れる瞬間より僅かに先んじて、次の光線を重ねがけした。 「こうすることで持続時間は延長できる。さあ、今度こそラストスパートだ」  男はリナリーの足を抱え直すと、彼女の腰に手を添える。それまでの膣奥に押し付けたまま撹拌する動きから、荒々しくピストンする動きへと責め方を変えた。 「いままでで一番すごいエクスタシーをあげる」  男は腰を突き出し、膣の最深部を亀頭の先端で押し上げた。  さらに男はカリ首を引っ掛け、膣壁を擦るように抽送する。彼は巧みにスピードやリズム、挿入の深さや角度を調節し、様々なバリエーションでリナリーのおまんこを突いた。それらは着実に彼女の体に快感を溜め込んでいく。 (だめ、このままじゃ、また同じことの繰り返しになってしまう)  今回も彼には逆らえないのか、また時間切れと共に絶頂するのを待つしかないのか。まさかイノセンス適合者が、こんな卑劣で好色な男だったなんて。保護しに来たはずの対象にレイプされるなんて。  一言では言い表しにくい複雑な感情がリナリーの胸中で渦巻く。  そのわだかまりも解けぬなか、恐れていた瞬間がやってくる。  男がひときわ強く突き上げた時だった。光線の効力が切れ、堰き止められていた性感がどっとリナリーの神経に流れ込んでくる。これまでで最大の波に襲われたリナリーは、無様にアクメを迎えた。 「あぁぁあぁぁっっ! や、やだぁ、いくっっっっ! またいくっっっ! いやぁあっっ! またイッちゃうゥッ! いくのやだぁっ! イッ、あっ、あっ! んあぁぁぁあぁぁ――」  その一撃を最後に、リナリーは意識を刈り取られた。次に彼女が目覚めたとき、男の姿はどこにもなかった。俺の女にする、子を孕ませると宣言しておきながらヤリ捨てていった彼に腹を立てたがすぐに、あんな男との縁など切れて良かったのだ、と思い直した。  リナリーは気を失ったあとも犯され続けていたようで全身ドロドロだった。彼なりのこだわりがあるのかショーツ以外は脱がされていなかったが、制服にはザーメンの臭いがこびりつき、洗濯しても落ちそうになかった。  彼女は男との間に起きたことを教団には報告しなかった。ただ適合者には逃げられたとだけ報告した。教団側もイノセンスを回収できなかったことには不満の色を見せたものの、任務失敗について追求されることはなかった。  だがこの出来事は、彼女にとって決して忘れられない心の傷となった。その傷は次に出会うことがあったとき、あの男を自らの手で倒さなければ決して癒えはしないと感じた。  そんなリナリーの前に男が新たなエクソシストとして登場するのは、もう少し先の別の話。